JavaScriptのMathオブジェクトに関して(後編)

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Mathオブジェクトって何?
詳しく知りたい・・

本記事は、
上記のような方に向けて記事を書いています。

こんにちは、トモジです。

私はプログラミング未経験から独学で勉強して、
簡易的な動的サイト・ゲーム・サービスが作れる状態になりました。

本記事は、Mathオブジェクトに関して要点をわかりやすく説明しております。

記事の内容

1.JavaScriptのMathオブジェクト

Mathオブジェクトは、
数値型の値を操作するオブジェクトになり
数学に関する演算機能を補うものになります。

非常にたくさんの機能が提供されておりますので、
今回は後編(みどり枠)を順番に説明していきます。

numberオブジェクト一覧の図
numberオブジェクト一覧

2.三角関数

Mathオブジェクトの三角関数は、
以下の8種類のメンバーがありますので
順番に見ていきましょう。

Mathオブジェクトの三角関数類の説明図
Mathオブジェクトの三角関数類

PI

PIは、円周率になります。

PIの説明図

PIに関して

console.log('PI : ' + Math.PI);
出力結果

PI : 3.141592653589793

cos

cosは、コサインを表します。

cosの説明図

cosに関して

// 180(度) = π(ラジアン)
// Math.PI/3 = 60°
console.log('cos(60°) : ' + Math.cos(Math.PI / 3));
60°の三角形
出力結果

cos(60°) : 0.5000000000000001

sin

sinは、サインを表します。

sinの説明図

sinに関して

// 180(度) = π(ラジアン) 
// Math.PI / 6 = 30°
console.log('sin(30°) : ' + Math.sin(Math.PI / 6));
30°の三角形の図
出力結果

sin(30°) : 0.49999999999999994

tan

tanは、タンジェントを表します。

tanの説明図

tanに関して

// 180(度) = π(ラジアン) 
// Math.PI / 4 = 45°
console.log('tan(45°) : ' + Math.tan(Math.PI / 4));
45°の三角形の図
出力結果

tan(45°) : 0.9999999999999999

ラジアンと角度の関係

Mathオブジェクトの三角関数の後半に進む前に
ラジアンと角度の関係について説明していきます。

ラジアンって何?

ラジアンとは、
円弧の長さを半径で割った値になります。

ラジアンの説明図

ちなみに、
360°は2π[rad]が成り立ち
1°はπ/180[rad]になります。

円弧と角度についての説明図
角度表の図
角度表

acos

acosは、
アークコサインを表しラジアンを算出します。

acosの説明図

acosに関して

console.log('acos(1/2) : ' + Math.acos(0.5));
console.log('ラジアンを角度に変換 : ' + Math.acos(0.5) * ( 180 / Math.PI));
60°の三角形の図
出力結果

acos(1/2) : 1.0471975511965979
ラジアンを角度に変換 : 60.00000000000001

asin

asinは、
アークサインを表しラジアンを算出します。

asinの説明図

asinに関して

console.log('asin(1/2) : ' + Math.asin(0.5));
console.log('ラジアンを角度に変換 : ' + Math.asin(0.5) * ( 180 / Math.PI));
30°の三角形の図
出力結果

asin(1/2) : 0.5235987755982989
ラジアンを角度に変換 : 30.000000000000004

atan

atanは、アークタンジェントを表し
ラジアンを算出します。

atanの説明図

atanに関して

console.log('atan(1/1) : ' + Math.atan(1));
console.log('ラジアンを角度に変換 : ' + Math.atan(1) * ( 180 / Math.PI));
45°の三角形
出力結果

atan(1/1) : 0.7853981633974483
ラジアンを角度に変換 : 45

atan2

atan2は、2変( x , y )における
アークタンジェントを表します。

atan2の説明図

atan2に関して

console.log('atan2(1,1) : ' + Math.atan2(1,1));
console.log('ラジアンを角度に変換 : ' + Math.atan2(1,1) * ( 180 / Math.PI));
45°の三角形
出力結果

atan2(1,1) : 0.7853981633974483
ラジアンを角度に変換 : 45

3.対数/指数関数

Mathオブジェクトの対数/指数関数は、
以下の8種類のメンバーがありますので
順番に見ていきましょう。

Mathオブジェクトの対数や指数関数類の説明図
Mathオブジェクト[対数や指数関数類]

E

Eは自然対数の底です。
※自然対数に関してのわかりやすい動画解説

自然対数の説明図

Eに関して

console.log('E(自然対数の底) : ' + Math.E);
出力結果

E(自然対数の底) : 2.718281828459045

LN2

LN2は、2の自然対数になり
loge2(log 2 は正の実数)です。

LN2の説明図

LN2(2の自然対数)に関して

console.log('LN2 : ' + Math.LN2);
出力結果

LN2 : 0.6931471805599453

LN10

LN10は、10の自然対数になります。

LN10の説明図

LN10(10の自然対数)に関して

console.log('LN10 : ' + Math.LN10);
出力結果

LN10 : 2.302585092994046

LOG2E

LOG2Eは、2を底としてeの対数を表しております。

LOG2Eの説明図

LOG2Eに関して

console.log('LOG2E : ' + Math.LOG2E);
出力結果

LOG2E : 1.4426950408889634

LOG10E

LOG10Eは、
10を底としてeの対数を表しております。

LOG10Eの説明図

LOG10Eに関して

console.log('LOG10E : ' + Math.LOG10E);
出力結果

LOG10E : 0.4342944819032518

log

logは、自然対数になります。

logの説明図

logに関して

console.log('log(10) : ' + Math.log(10));
出力結果

log(10) : 2.302585092994046

exp

expは、指数関数(eの累乗)です。

expの説明図

expに関して

console.log('exp(2) : ' + Math.exp(2));
console.log('e * e : ' + Math.E * Math.E );
出力結果

exp(2) : 7.38905609893065
e * e : 7.3890560989306495

expm1

expm1は、expから1を引いた値になります。

expm1の説明図

expm1に関して

console.log('expm1(2) : ' + Math.expm1(2));
console.log('exp(2) : ' + Math.exp(2));
出力結果

expm1(2) : 6.38905609893065
exp(2) : 7.38905609893065

まとめ

最後にこの記事のポイントをまとめておきます。

まとめ

Mathオブジェクト[三角関数]

  • PI
    円周率

  • cos
    コサイン

  • sin
    サイン

  • tan
    タンジェント

  • acos
    アークコサイン

  • asin
    アークサイン

  • atan
    アークタンジェント

  • atan2
    ( x , y )のアークタンジェント

Mathオブジェクト[対数/指数関数]

  • E
    自然対数の底

  • LN2
    2の自然対数

  • LN10
    10の自然対数

  • LOG2E
    2を底としてeの対数

  • LOG10E
    10を底としてeの対数

  • log
    自然対数

  • exp
    指数関数(eの累乗)

  • expm1
    expから1を引いた値


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