JavaScriptのstringオブジェクトに関して(後編)

トモジのアイコン画像トモジ

stringオブジェクトって何?
詳しく知りたい・・

本記事は、
上記のような方に向けて記事を書いています。

こんにちは、トモジです。

私はプログラミング未経験から独学で勉強して、
簡易的な動的サイト・ゲーム・サービスが
作れる状態になりました。

本記事は、stringオブジェクトに関して要点をわかりやすく説明しております。

記事の内容

1.JavaScriptのstringオブジェクト

stringオブジェクトは、
文字列型を扱うためのオブジェクトになり
抽出加工検索などの機能を提供してます。

非常にたくさんの機能が提供されておりますので、
今回は後編(みどり枠)を順番に説明していきます。

stringオブジェクトに関しての一覧図
stringオブジェクト一覧

2.大文字↔︎小文字

stringオブジェクトの[大文字↔︎小文字]は、
以下の2種類のメンバーがありますので
順番に見ていきましょう。

stringオブジェクトの大文字と小文字類に関しての説明図
stringオブジェクトの大文字と小文字

toLowerCase

toLowerCaseは、
大文字を全て小文字に変換します。

toLowerCaseの説明図
toLowerCaseの説明

toLowerCaseに関して

var str = "AbCdEfG";

console.log(str.toLowerCase());
出力結果

abcdefg

toUpperCase

toUpperCaseは、
小文字を全て大文字に変換します。

toUpperCaseの説明図
toUpperCaseの説明

toUpperCaseに関して

var str = "AbCdEfG";

console.log(str.toUpperCase());
出力結果

ABCDEFG

次の分類に進む前に、
プログラミングでの単語や要素の表現方法について触れていましょう。

色々な文字表現

コーディングやプログラミングでの
単語要素の表記には、可読性を上げるために色々な手法が用いられています。
※あくまでも暗黙のルールだと思って使用すること

キャメルケース(camelCase)

最初以外の各単語や要素語の
頭文字を大文字で表記する手法になります。

キャメルケースの説明図

・C#やJavaScriptの関数名など

アッパーキャメルケース(Upper camelCase)

キャメルケースの
先頭の文字を大文字にする手法になります。

・クラスの命名の時など

スネークケース(snake_case)

スペース(空白)を入れずに各単語や要素語を、
アンダーバー( _ )で表記する手法になります。

スネークケースの説明図

・バックエンドの変数名や関数名など
・データーベースのオブジェクト名など

ケバブケース(kebab-case)

スペース(空白)を入れずに各単語や要素語を、
ハイフン( – )で表記する手法になります。

ケバブケースに関しての説明図

・HTMLのクラス名・ID名など

3.コード変換

コード変換とは、
指定した文字を規格に基づいて変換することです。

stringオブジェクトのコード変換は、
以下の4種類のメンバーがありますので
順番に見ていきましょう。

stringオブジェクトのコード変換類に関しての説明図
stringオブジェクトのコード変換

charCodeAt

charCodeAtは、指定した位置の文字(n番目)を
Latin-1コードに変換します。

charCodeAtに関しての説明図

charCodeAtに関して

var str = "string";

console.log(str.charCodeAt(3));
出力結果

105

Latin-1コードとは

ISO 8859-1のLatin-1は、ラテンアルファベットの文字コード標準です。
アルファベットにウムラウトがついた文字などは、
英語以外のラテン系欧州語(フランス語、ドイツ語)で使用されます。

ウムラウト(発音記号)

fromCharCode

fromCharCodeは、
Latin-1コードから通常文字に変換します。

fromCharCodeに関しての説明図

fromCharCodeに関して

console.log(String.fromCharCode(12468,12523,12468,49,51));
出力結果

ゴルゴ13

codePointAt

codePointAtは、指定した位置の文字を
UTF-16にエンコードされて
割り振られている番号(コードポイント)に変換します。

codePointAtに関しての説明図

codePointAtに関して

var str = "string";

console.log(str.codePointAt(3));
出力結果

105

UTF[UTF-8やUTF-16]

Unicode(文字集合)は、アルファベット・記号・漢字・ひらがな・ハングル・ヘブライ文字など、
世界中で使われている文字を集めたものです。
UTFは、そのUnicodeをどのように符号化するかというエンコードの方法です。

UTF-8やUTF-16の違い
  • UTF-16
    Unicode1文字を常に16ビットで表す
  • UTF-8
    Unicode1文字を常に8ビットで表す

fromCodePoint

fromCodePointは、 Unicodeの文字コード(Unicodeコードポイント)から文字を生成します。

Unicode コードポイントは
0x0000 から 0x10FFFF
(0 から 1114111) の間の数値

fromCodePointの説明図

fromCodePointに関して

console.log(String.fromCodePoint(12468,12523,12468,49,51));
出力結果

ゴルゴ13

4.その他

stringオブジェクトのコードその他は、
以下の4種類のメンバーがありますので
順番に見ていきましょう。

stringオブジェクトのその他に関しての説明図
stringオブジェクトのその他

concat

concatは、文字列の後方に指定した文字列を繋げることができます。

concatに関しての説明図

concatに関して

var str = "ゴルゴ";

console.log(str.concat("13"));
出力結果

ゴルゴ13

repeat

repeatは、指定回数だけ文字列を繰り返します。

repeatに関しての説明図

repeatに関して

var str = "にわ";

console.log(str.repeat(4));
出力結果

にわにわにわにわ

trim

trimは、文字列の前後の空白を削除します。

trimの説明図

trimに関して

var str = "    前後の空白を削除    ";

console.log(str.trim());
出力結果

前後の空白を削除

length

lenghtは、文字列の長さを取得できます。

lengthに関しての説明図

lengthに関して

var str = "この文字列の長さは何文字でしょうか?";

console.log(str.length);
出力結果

18

まとめ

最後にこの記事のポイントをまとめておきます。

まとめ

stringオブジェクト[大文字↔︎小文字]

  • toLowerCase
    大文字を小文字に変換

  • toUpperCase
    小文字を大文字に変換

stringオブジェクト[コード変換]

  • charCodeAt
    指定文字をLatin-1に変換

  • fromCharCode
    Latin-1から通常文字に戻す

  • codePointAt
    指定文字をUTF-16に変換

  • fromCodePoint
    UTF-16から通常文字に戻す

stringオブジェクト[その他]

  • concat
    後方の文字列を繋げる

  • repeat
    指定回数だけ繰り返す

  • trim
    前後の空白を削除

  • length
    文字列の長さを取得
記事の内容
閉じる